祝! 北海道新幹線開業! 函館週末旅 1/3 1日目

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  2016年3月26日、北の大地へ向かう新幹線が開業しました。これによって、従来より近くなった函館、「これなら、週末に『ちょっと函館へ』というのも可能では?」と思い、北海道新幹線を利用しての週末1泊2日旅に行ってきました。

 函館を訪れるからには、何かテーマを持って街を歩きたいものです。函館は、いち早く外国に開かれた地で、ハイカラな街並みをはじめとする美しい風物に満ちた街、という印象があります。そこで、この旅、「函館の『美』に触れる」をテーマにしてみました。

1.北海道新幹線に安く乗る方法

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 北海道新幹線、同じ乗るなら、安く乗りたいものです。現時点で最も安いのは、JR東日本の「スーパーモバトク」。おサイフケータイ機能付のモバイルで新幹線の乗車券、特急券をデータで購入し、モバイルを改札機にかざして利用するというものです。通常料金に比べて、約31%もの割引を受けられます。ところが、この「スーパーモバトク」、初期設定が面倒……。まず、おサイフケータイ機能のないIPhone等では利用できないので、眠っていた別のスマホを起こします。そして、「モバイルSuica」のアプリをダウンロードして、そのためにはGmailのアドレスが必要で、アプリがGmailを認証して……。ここで、ローテクな私、自力でのセットアップを断念。何度もモバイルSuicaのコールセンターやSoftBankのショップにお世話になりながら、何とか格安で北海道新幹線に乗れることになったのでした。

2.函館市街を目指して

 行きは、函館空港まで飛行機でひとっ飛び。空港から函館市街へ出る途中で、トラピスチヌ修道院へ寄っていきます。

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 日本初の女子修道院で、厳格な戒律のもと、修道女たちが祈りを中心とした共同生活を送っています。塵ひとつ落ちておらず、静寂の中に時折鐘の音が響く前庭には、凛とした空気が張り詰めています。
 トラピスチヌ修道院では自給自足を旨とし、訪れた人にここで作られた工芸品や菓子を販売しています。「マダレナ」(マドレーヌ)は、彼女たちの敬虔さが伝わってくるような素朴な味です。

3.函館ハイカラ巡り① ~教会群と元町

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 函館市街に着いて、まずは函館駅の観光案内所へ。函館の「美」のメイン、ハイカラ巡りのモデルコースを作って頂きます。また、「函館は坂が多いですから、バスで函館山ロープウェイの駅まで上がって、そこから下るように見て回ると楽ですよ」とのアドバイスも頂きます。

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 まず、ロープウェイ駅近くの教会群を巡ります。函館聖ヨハネ教会と函館ハリストス正教会、カトリック元町教会。それぞれが特徴ある、意匠的にも優れた教会です。各教会の方のご厚意で、日曜のミサ等の時を除いて内部を公開して下さっています。3つの教会は、キリスト教でも宗派が異なるとのことで、内部もそれぞれ造作や雰囲気が違っています。しかし、崇高な信仰の場であることは共通しています。荘厳な美しさのある3つの教会の聖堂の末席で、祈りを奉げてきました。

「カール・レイモン」で昼食

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 カトリック元町教会を下った所に、本場ドイツの製法と北海道の風土にこだわって作られたソーセージのお店、「函館カール・レイモン」のレイモンハウス元町があります。

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 生ソーセージのホットドッグは、ここ元町だけの限定メニューです。生ソーセージらしいフレッシュな肉の旨味を、ハーブの香りがうまくコントロールしています。これはいける! と、ベーコンドッグをお替わり。こちらは、注文してから炙られるベーコンからしたたり落ちる肉汁がたまりません。お土産も買い、満足してお店を後に。ホットドッグを2本も頂いたのに、肉特有の重さが全然無くて後味が爽やかです。「食べ物は健康的で美味しくなければ」と語ったというカール・レイモン氏の優しさが伝わってくる味です。

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 函館有数の景観、八幡坂を経て、洋風建築の集まる元町の中心街へ。明治43年に竣工した旧函館区公会堂は、ブルーグレーとイエローの美しくも自然に周囲に調和する外観と、内部に皇室の方の行啓にも利用されたという華やかな調度品が残る、モダニズムあふれる建物です。2階の大広間の開放感と、バルコニーから望む函館の港も必見です。

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 近くの旧イギリス領事館も訪れます。ブルーの色合いと使い方が、旧函館区公会堂とはまた違った印象。イギリス領事館なので純洋風かと思いきや、屋根が瓦ぶきだったり、壁がしっくい塗りだったりと、和洋折衷の美がそこにはあります。

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 元町のハイカラ散策のフィナーレは、函館西端の外人墓地。函館の海をバックに、様々な形の墓石が西日に照らし出されています。

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4.函館山からの夜景

 今夜のホテル「函館グランドホテル」に荷物を預けて、世界三大夜景の一つと言われる函館山からの夜景を見に行きます。

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 函館山の山頂へは、ロープウェイの他に登山バスもあって、電車・バス1日乗車券で乗ることができます。バスにはガイドさんが乗務していて、二合目から次第に開けていく展望や、函館市内の見所等について案内して下さいます。

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 函館山には日没時刻とほぼ同時に登ったのですが、展望台は多くの先客で大混雑です。そして、函館山の山頂は寒い! 北海道の夜は冷える上に、函館山は海に突き出た山なので、風がまともに吹き付けるのです。函館山に登るときには、羽織るものを1枚持っていきましょう。

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 もっとも、私と同じように軽装で函館山へ登った人も多く、寒さに耐えきれなくて脱落していく方もちらほら。寒さを我慢して粘ること30分余り、ようやく展望台の最前列の特等席を確保することができます。全景と、昼間歩いてきた元町界隈のアップです。空が黄昏色から少しずつ漆黒に染まっていく中、街の灯りが徐々にともっていくさまは、まさに美の極致です。函館山の夜景、写真を見るのと、夜景の中に身を置くのとでは感覚が全然違います。函館に行ったらぜひ生で見たいものです。

5.函館の夕食 ~「ラッキーピエロ」と地酒

 函館の夜を目で堪能した後は、函館の夜を舌でも味わいたいものです。そこで、夕食に選んだのが、函館市民のソウルフードと呼ばれる、「ラッキーピエロ」のハンバーガー。

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 このお店の名物メニュー「THEフトッチョバーガー」に挑戦するつもりだったのですが、こちらは平日20食限定とのこと。基本の「チャイニーズチキンバーガー」にポテトとドリンクの付いたセットを頂きます。ハンバーガーには、大きくてゴロゴロした鶏の唐揚げとレタスがタップリで、こぼれる具を落とさないように紙袋を何度も持ち替えて格闘するほど。鶏の甘ダレもレタスのマヨネーズもハンバーガーにしては抑え目な味付けで、ふっくらとしてゴマが豊かなバンズと合わせて、手作り感のある味わいです。ポテトにはホワイトソースとデミソースがかかっていて食べ応えがあり、ウーロン茶も自家製で香りが高く、こだわっています。

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 「ラッキーピエロ」は函館を中心に17店舗あり、各店が特徴を出しています。ここ十字街銀座店のテーマは、「毎日がクリスマス」。壁や棚にはサンタさんやクリスマスグッズがいっぱいで、BGMも全てクリスマスソングです。童心に返ってワクワクしてくる演出です。

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 旅の夜らしく、地酒も頂きたいものです。ホテルのフロントの方に教えて頂いたお店が、五稜郭近くの「地元家」。1人だし、夜9時を過ぎているし……、と飛び込みで行ったら、何と満席。入り口には、芸能人や北海道日本ハムファイターズの選手のサインがズラリ。その名の通り、地元では有名なお店なんですね。訪れる際には予約をおすすめします。しばらく待った後、カウンター席へ案内されます。

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 地酒は、北海道の物だけでメニューを4ページも占める充実のラインナップを誇っています。まず頂いたのが、2014年1月に誕生したばかりという「函館奉行」。フルーツのような香りと味がいっぱいに広がるお酒で、お店もその香りが立つようにワイングラスで提供してくれます。スッキリ感が高いので、函館の海の幸との相性も抜群です。同じ函館の地酒「飲ん米」(のんべえい)も飲み比べてみます。こちらは米の芯をしっかりと感じる辛口のお酒で、文字通り呑兵衛な方向きのお酒です。個人的に好みだった「函館奉行」をもう一杯頂き、肴も北海道らしく時不知のルイベと活ホッキ貝を頂き、市電の最終電車まで地酒と海の幸を堪能します。

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